米大リーグ機構(MLB)が選手会との新労使協定締結に向けた交渉の一環として、フリーエージェント(FA)制度に関する新たな案を提示した。ESPN電子版が25日(日本時間26日)に報じた。

MLBは、FAで他球団へ移籍する選手との契約期間を最大5年に制限し、残留する場合は最大6年とする「コーナーストーン・プレーヤー」条項の導入を提案した。また、後払い契約やクオリファイング・オファー(QO)制度の廃止も求めた。

これらの案が採用されることになれば、ドジャース大谷翔平投手(31)が23年12月に結んだ10年7億ドルといった契約は今後なくなることになる。

一方で、MLBは30歳を超えた選手に限りメジャーでのサービスタイムを現在の6年ではなく5年でFAの権利を取得することや、メジャーでのサービスタイムが2年以上の選手を対象に27年の最低年俸を78万ドルから100万ドルへ引き上げる提案も行った。

MLBの提案は全て、選手の報酬総額の上限を定める「サラリーキャップ」の導入を前提としたものとなっている。

MLBの広報担当グレン・キャプリン氏は声明を発表。「野球ファンが競技力強化の観点から解決を望んでいる最大の問題は、あまりに多くのファンが『自分たちのチームがワールドシリーズ制覇を争える』という希望を持てずにいる原因となっている年俸総額の格差を是正すること。米国の他の主要スポーツはすべてこの問題に取り組んできており、それらのリーグでは毎年、小規模市場のチームにも優勝のチャンスが生まれている。サラリーキャップとサラリーフロアを導入する今回の提案は、競争条件を公平にするもの」と述べた。