ドジャースで野茂がデビューした1995年から、日本選手の活躍をずっと見守ってきた。ブレーブスのコックス監督にとって川上憲伸投手(33)は、監督生活28年目で初めてチームに迎える日本人となる。

 「バレンズエラ(81年ナ・リーグ新人王)みたいだったな、野茂は。来てすぐに活躍した。日本選手を獲得するということは、一線級の選手を手に入れるということ。取った選手の心配をしなくていい。そういう選手が取れるのはいいことだ」。

 67歳の名将は川上の力を高く買う。「すごい戦力になるはず。真っすぐはもちろん、ダンディーな(格好いい)カーブを投げる。日本は(投げるとき)トップで制止する投手が多いけど、川上はそれがない。投球フォームはUSスタイルだな」。

 ゼネラルマネジャーの経験もあり、アジア野球への興味はもともと強かった。「あそこでは野球の存在は巨大だ」。米国チームを率いた2000年の日米野球は、忘れられない思い出だという。