レッドソックス田沢純一投手(25)が今日13日(日本時間14日)のブルージェイズ戦で2年ぶりにメジャー昇格することが分かった。地元ボストンのラジオ局のWEEIが報じた。田沢は昨年4月に右肘再建術を受け、1年間のリハビリを経て今季から実戦復帰した。登板すれば新人年の09年9月4日以来となる。

 今季は1Aでスタート。最初の2試合で12失点と術後の恐怖感もあって腕を振れなかったが、実戦感覚を取り戻すと速球は90マイル(約145キロ)台に復活。2A、3Aとステップを踏み、3Aでは防御率2点台と好投した。所属する3Aポータケットが11日(同12日)にプレーオフ(PO)で敗退。「絶好調」の報告を受けていたフランコナ監督ら首脳陣の評価も高く、ホーム10連戦に備えてボストンに向かうことになった。

 マイナーのハーゼン統括部長も「速球で空振りでも見逃しでもストライクを取れる。変化球の切れも戻って、ケガする前の状態に戻った」と完全復活に太鼓判。レ軍はレイズと先週の直接対決で3連敗を喫し、安泰とみられていたワイルドカード以上でのPO進出が怪しくなった。田沢は中継ぎ起用が濃厚だが、活躍次第ではPOメンバーに滑り込む可能性もある。