ドジャースとオーナーのフランク・マッコート氏(57)は27日、NBAの元スター、マジック・ジョンソン氏(52=元レーカーズ)らでつくる投資グループと20億ドル(約1600億円)で球団売却に合意したと発表した。これまで米プロ球団の最高買収額は、09年NFLドルフィンズの10億1000万ドル。大リーグでは09年カブスの8億4500万ドルを大きく上回った。

 買収には10グループ以上の投資家が殺到。松井秀喜(アスレチックスFA)らの代理人アーン・テレム氏のグループもあった。黒人初の大リーグオーナーとなるジョンソン氏は「歴史のある球団を任されることになり、こんなに名誉なことはない」との声明を発表した。ド軍はマッコート夫妻の離婚訴訟が引き金となり、経営破綻。04年当時の買収額が4億3000万ドル。8年後に約5倍もの高値となり、皮肉にも巨額な慰謝料を払っても十分にお釣りがもらえることになった。