ヤンキースとポスティングシステムを使って移籍合意した楽天田中将大投手(25)が23日、コボスタ宮城で会見した。

 田中がヤンキースと結んだ7年総額1億5500万ドル(約162億7500万円)は、メジャー史上でも18番目の大型契約となった。投手ではカーショー(ドジャース)バーランダー(タイガース)ヘルナンデス(マリナーズ)サバシア(ヤンキース)に続く史上5番目で、ヤ軍投手では歴代2位。今オフではカノ、ボット、カーショーに次ぐ4番目の巨額契約となった。

 メジャーの日本選手でも総額、単年ともに歴代トップとなった。これまではイチローがマリナーズと結んだ5年総額9000万ドルの契約が最高だったが、総額で一気に6500万ドル(約68億2500万円)も上回った。1年平均の年俸でもイチローの1800万ドルを飛び越え、初めて2000万ドル(約21億円)を超えた日本選手となった。

 年俸だけではない。複数の米メディアによると契約条項には「特典」として、3万5000ドル(約368万円)の引っ越し費用、年間10万ドル(約1050万円)の家賃、8万5000ドル(約893万円)の通訳への給料、日米間のファーストクラス航空券4往復分(本人の分を除く)などの諸経費も支給されると盛り込まれているという。マリナーズ入団1年目のイチローの家賃手当は2万5000ドルといわれ、田中が異例の待遇であることが分かる。