右肩痛からの復活を期す中日のルーキー遠藤一星内野手(26)が今月下旬の実戦復帰を視野に入れた。10日、ナゴヤ球場で練習し「肩は5割くらい。もう、60メートルくらいのキャッチボールはしている。(みやざきフェニックス・リーグの)第3クールに行くことを目安にやっている」と見通しを語った。

 ルーキーながら長打力を生かして7月からレギュラーに定着。41試合に出場し、140打数38安打、14打点、4本塁打、打率2割7分1厘の成績を残した。ところが、突如として肩の痛みを訴えて8月26日に2軍落ち。そのままシーズンを終えた。

 一体、何が起こっていたのか…? この日は右肩を亜脱臼していたことを明かした。「もう痛みはない。あとは強度を上げるだけ」。本人は決して口にしないが、異常を抱えながら1カ月以上も右肩の痛みに耐えてグラウンドに立っていたようだ。

 早ければ11月に独身寮から退寮し、1人暮らしを始める。自炊も問題なしのようで「(78キロの体重を)85キロにしたい。食べないと保たない」と増量計画も明かした。今日11日からは名古屋に残留している若手を中心に、秋季練習がスタートする。もちろん、プロ2年目の飛躍へ、遠藤もチーム内の競争に負けるつもりはない。【桝井聡】