DeNAドラフト1位の今永昇太投手(22)が、6度目の先発でうれしいプロ初勝利を挙げた。

 圧巻だった。好調広島打線を封じ込め7回を6安打無失点、9奪三振。伸びのある直球を内外角に集め、プロ最多となる125球の力投。6回までは散発4安打で三塁を踏ませなかった。7回1死一、三塁のピンチも動じず、3割打者の菊池、丸を打ち取り無失点でしのいだ。

 「こんなに勝つことが大変なんだなと思った。勝つことができてホッとした。連敗は自分の力がおよばなかった。きょうは広島に勝ったというより、過去の自分に勝つことができた」。

 試合前まで5試合で0勝4敗。しかし、防御率2・45はリーグ5位。奪三振率11・73は阪神岩貞に続く2位と好数字を残したが結果がついてこなかった。打線の援護は33イニングでわずか2得点と好投が報われない試合が続いた。

 この日の打線はうって変わり新人左腕を強力サポートだ。2回に3点を先制すると3、6回にも追加点。6回までに5点の援護をもらいマウンド上の左腕は躍動。開幕から34試合目、今永は待望の白星を手に入れた。