大体大が3季ぶり37度目の優勝を決めた。天理大に6-4で先勝し、今後天理大が連勝して勝ち点4で大体大と並んでも、勝率で及ばないため。

 大体大は左腕の門前侑太投手(2年=加古川北)が、8回途中まで粘り強い投球で優勝への流れを引き寄せた。今季は6試合に登板し4勝1敗。昨年春にはリーグ優勝し、門前は1年生ながら6試合で6勝マークで最優秀投手に選ばれていた。

 しかし、昨年秋終盤から左肘に違和感が出て、冬には投げられない状態まで陥った。復活を目指す中、今春は登板するまでには至らず。ようやく秋にチームに貢献できた。「きょうの自分のピッチングは四球が多く、申し訳ないと思っています。チームが優勝できたことは、うれしいです」と試合後は反省と喜びが入り交じった。中野和彦監督(57)は「門前の状態は、一番良かったときと比べると8割くらいでしょうか」と見ているが、将来へ向けて無理せず、育てていこうと考えている。

 大体大は29日からの明治神宮野球大会関西地区代表決定戦(南港中央)に出場する。全国舞台へ向けて、投手陣は門前と、ドラフト候補右腕の菅原秀投手(4年=福井工大福井)を軸にして、前へ進む。