日本ハム中田が、頂上決戦の主役に立候補した。今日22日から、中学時代まで過ごした故郷広島を皮切りに、日本一を目指した連戦がスタート。幼少期は、かつての広島の本拠地・広島市民球場に通い、黒田からサインをもらった。元祖「カープ坊や」が、うずく思いをはき出した。「カープファンでいっぱいになると思う。その中で、目立てるようにしたい」と、カープ女子のハートをかっさらうべく、不敵に笑った。

 第1戦で対決する広島先発ジョンソンとは今季、6月8日の交流戦で初対戦し3打数1安打。投手戦を予想する中田は「ウチも(大谷)翔平だし1点差のゲームになる。やってくれると思うよ」。後輩に期待を込めつつ、勝負を決めるアーチで強力に援護する。

 21日の前日練習は1学年後輩の杉谷から、ふざけ合う中でビンタを浴びせられるなど、リラックスムードで調整。「緊張感を楽しみたい」と、気合を高めた。「真っ赤に染まるのは間違いないから、僕らは押されないように」。赤い熱気を切り裂く活躍で、ヒーローを狙う。