桜美林大が延長12回、上武大を下し初出場初優勝を飾った。5点差をひっくり返す逆転劇。ドラフトでロッテから1位指名された佐々木千隼投手(4年=日野)は最優秀投手賞を受賞し11日から始まる明治神宮大会では「3連投」を視野に全国Vを狙う。桜美林大は14日、大体大-環太平洋大の勝者と初戦を迎える。

 優勝の瞬間、登板のなかった佐々木はベンチから飛び出して喜んだ。初回に5点を失ったが、延長12回の末ひっくり返した。「レベルの高い大会で優勝できて自信になる。みんなの諦めない姿勢が伝わってきた」と笑った。津野裕幸監督(45)は、明治神宮大会で「3連投」も示唆。佐々木は「投げられる状態なら、むしろ自分から『投げさせて下さい』と言うつもり」と頼もしかった。