オリックスの外国人テスト生、ダリル・ジョージ内野手(23=ルートインBCリーグ新潟)が合格に前進した。6日、高知秋季キャンプのシート打撃に3打席立って2安打と、得意の打撃で猛アピール。福良監督は「面白いね。変化球にもついていけそうな感じ」と評価。8日までの参加予定を延長し、今月中旬の韓国LGとの練習試合にも出場させることを決めた。

 1打席目は同じくテスト生の右腕エバンスと対戦。スライダーを痛烈なゴロで中前に運んだ。2打席目は斎藤綱から右前打。「自分のスイングができたと思う。結果としていいものを出せたが、次に向けていい打撃をしたい」と気を緩める様子はなかった。

 今年のBCリーグで63試合出場し打率3割2分9厘、9本塁打。57打点は同リーグ2位だった。テスト前には新潟で野手総合コーチを務める元オリックス監督の大石大二郎氏(日刊スポーツ評論家)から激励された。「アドバイスをもらった。内容はトップシークレットだよ」とはにかんだ。

 かつては米レイズ傘下でメジャーを目指した。「今はそういったことを考えずに、1日ずつ一生懸命やりたい。オリックスはいいチーム。少しでも長くここでやりたい」。思いを封印し入団を勝ち取る。【大池和幸】

 ◆ダリル・ジョージ 1993年3月14日、オーストラリア・ビクトリア州生まれ。オーストラリアリーグのメルボルンに所属しながら、11年から14年まで米レイズ傘下でプレー。15年からBCリーグ新潟。主に三遊間を守った。185センチ、98キロ。右投げ右打ち。