オリックスから国内フリーエージェント(FA)宣言し、阪神移籍を決めた糸井嘉男外野手(35)が25日、大阪市内のホテルで入団会見を行い、スーパー糸井宣言をした。今季53盗塁で盗塁王に輝くなど2年ぶりにベストナインを受賞した男は、金本知憲監督(48)も同席した会見で「キャリアハイを目指す」ときっぱり。球界屈指の身体能力から超人と呼ばれるが、さらなる「超人宣言」で、優勝への思いを語った。推定年俸は4年総額18億円。背番号は7番に正式決定した。

 金びょうぶに無数のフラッシュが反射すると、緊張の面持ちだった糸井の表情が、一気に崩れた。横でマイクを前にした金本監督が「(来季目標の)数字は本人に言ってもらいましょう!」と提案。主役はこう切り出した。

 糸井 金本監督も阪神に移籍してからキャリアハイを出されていると聞いた。僕もキャリアハイを常に目指してやりたい。

 口にしたのは具体的な数字ではなく、自身の記録を塗り替えるという目標。これには金本監督も「うまいこと逃げられましたね」と笑った。

 30代後半に差し掛かっても、成長曲線を描くことはできる。糸井は本気だ。金本監督は阪神にFA移籍した3年目。05年に打率3割2分7厘、125打点、40本塁打と打撃3部門でキャリアハイを記録した。金本監督が、糸井にとっての道しるべでもある。

 会見を終え、幾重にも記者に囲まれた糸井は苦笑いを浮かべた。

 糸井 ここ数カ月、あんなに(紙面に)載ったことがないので恥ずかしい。

 京都出身の関西人。少年時代に父親に連れられて初めて訪れた球場は甲子園。圧倒的な応援と注目度。猛虎戦士に注がれる熱い視線は十分に理解している。満員のスタンドでプレーできる喜びも、感じている。

 今年1月の自主トレで「スーパーサイヤ人になるつもり」と人気漫画ドラゴンボールの登場人物を引用し、実際に自己最多53盗塁をマーク。この日はベストナインも受賞し「現状に満足せずに、すべてにおいてもっと高いレベルでプレーできるように、これからも頑張っていきます!」とコメント。さらに、入団会見で誓った。

 糸井 トップに立つために、監督を胴上げするために、1つでもチームに貢献したい。

 超人がキャリアハイの成績を残し、その手で金本監督を胴上げする。【桝井聡】