昨年12月に巨人から楽天にトレード移籍した小山雄輝投手(28)が、1月に東京都出身の一般女性(27)と結婚していたことが24日、分かった。約2年間の交際を経て、昨年12月にプロポーズ。外出先から自宅マンションの駐車場に戻った車内で、彼女が大好きなトルコキキョウの花束とともに、永遠の愛を誓った。「自分1人のためじゃない。彼女を幸せにできるように頑張ります」と決意を込めた。

 それから4日後に行われた「公開プロポーズ」で、2人の愛はさらに深まった。毎年沖縄での自主トレをともにする巨人内海の自宅に夫婦で呼ばれ、巨人大竹寛らと食事をともにした。後輩の結婚に気分を良くした内海からは、合計3回もプロポーズをせがまれた。小山は「何回やるんですか?」と笑いながらも、「結婚してください」と恥ずかしがる彼女に愛を伝えた。「みなさんに祝ってもらえて、うれしかった」と幸せ全開だった。

 師匠・内海の言葉を支えに、新天地で勝負すると心に決めた。内海からは「絶対に独身の時とは重みが違う。お前はオレと一緒で家族の存在を励みに頑張れる人間」と背中を押された。14年シーズンにプロ入り最多の6勝を挙げるも、ここ2年は未勝利の小山は、「先発、中継ぎを問わず、どんな形でも、チームに貢献することが今年の目標です」と、結果で恩返しするつもりだ。

 献身的な彼女を安心させてみせる。昨季は2軍暮らしが続く中、彼女が常に身の回りをサポート。早朝5時台に起床し、サンドイッチや弁当を作り、球場到着後に食べる朝ご飯を用意してくれた。小山は「僕が朝起きてすぐに食べられないので、それを気遣ってくれて。本当にありがたかった」と感謝する。大好きな彼女、師匠・内海に、東北で成長した姿を届ける。

 ◆小山雄輝(こやま・ゆうき)1988年(昭63)12月5日生まれ。愛知・知多市出身。大府から天理大を経て10年ドラフト4位で巨人へ入団。14年は6勝を挙げ、チームの3連覇に貢献。16年に柿沢とのトレードで楽天入団。187センチ、82キロ。右投げ右打ち。