中日鈴木翔太投手(21)が8試合連続2桁安打を放っていた強力ソフトバンク打線を止めた。吉見、大野が大量失点して2連敗した最悪の流れで、先発マウンドへ。13年ドラフト1位は要所を締めてリードを守り、自身最長7回2/3を投げて6安打1失点。3勝目を挙げた。

 「自信にはなります。積極的に打ってくるので打者のタイミングで打たせないのと、回の先頭を打ち取っていくことを考えていた。全力で、1球1球勝負球というつもりでいきました」。4-1の7回に3者凡退で反撃意欲をそぎ、8回の無死一、二塁は今宮を遊ゴロ併殺。課題の制球も改善し、力強い速球と切れ味鋭いフォークで連打を許さなかった。

 “師匠”に贈る白星だった。1月のオーストラリア自主トレ中に知り合い、親交を深めた落語家の桂ざこばが、先月末に脳梗塞などの症状で入院。「結果を残していい報告がしたい」と気合を入れていた。