負けの許されない一戦に挑む覚悟を示した。「自分を見失わず、これまでにやってきたことをやります」と不動心を貫いた。連敗中だからと、初回から全力投球で挑むつもりはない。3連続完封も達成した今季は、要所に余力を注ぎ込む投球が完成しつつある。「捨て身になって初回から飛ばすのは今年の自分じゃない。もう1度自分を見つめ直して、冷静にいく。それがチームの勝ちにつながると僕は信じています」と自らと向き合った。

 相手の西武打線はここ2試合で19得点5発を誇り、メットライフドームのマウンドは初登板となる。それでも「地方球場にだって行く。それと同じです」と勝利にだけ集中した。11年前も、背番号19のエースが連敗を10で食い止めた歴史がある。06年7月1日、現カブスの上原が7回2失点の力投で11試合ぶりの白星を運んだ。それを再現する。

 菅野の練習を見守った尾花投手コーチは「自分のピッチングができれば大丈夫でしょう」と信頼を貫く。現代の巨人を背負うエースに命運は預けられた。11年ぶりに訪れた悪い流れを食い止め、チームの雰囲気を変えられる存在は菅野の他にいない。決意を携え、大仕事のマウンドに挑む。【松本岳志】

 ◆巨人の2ケタ連敗 75年(長嶋監督)の11連敗、06年(原監督)の10連敗に次いで今回が3度目。75年の連敗脱出は9月18日ヤクルト戦(後楽園)で代打槌田がサヨナラ打を放った。06年は阪神戦(東京ドーム)で6回裏、3番二岡、4番李承■、5番高橋由の3連続二塁打で逆転し、先発の上原は7回2失点。左肩を負傷していた高橋由は35日ぶりのスタメン復帰だった。過去2度は本拠地で脱出したが、メットライフドームに乗り込む今回はどうか。

※■は火ヘンに華