名門が42年前の負の歴史を繰り返してしまった。泥沼の10連敗で臨んだ「日本生命セ・パ交流戦」西武戦(メットライフドーム)でFA加入の陽岱鋼外野手(30)が今季初出場し、先制適時打などで最大3点をリードした。エース菅野智之投手(27)で勝機が見えた流れだったが、6回に同点に追いつかれてKO。7回に救援陣が4四球を与え、無安打で決勝点を献上した。75年に長嶋監督が喫した球団ワーストの11連敗に並んでしまった。ついに5位に転落し、谷底に突き落とされた。

 史上最弱の42年前の巨人と並んでしまった。陽岱鋼が初出場し、エース菅野が立った。勝てる流れだった。それでも、この日も負けた。右翼席が敗北の予感に敏感だった。終盤には帰路に向かうファンが増え、オレンジの固まりに空洞が浮かんだ。高橋監督は「負けて悪いことばかり言っても…。でも悪いことが目立ってしまう」と静かに話した。

 自滅を象徴する戦いだった。プロ入り後、菅野が初めて2戦連続KO。下位打線に2度、捕獲された。ゾーンの四隅ギリギリを狙い、外れ、自らを袋小路に追い込んだ。4回に下位打線につかまり2失点。再び3点リードに広げた6回、試合前まで12打数6安打だった天敵の栗山に1発を打たれ「フォークが消えた」と豊富な球種の1つを消し、外角直球、外角スライダーに依存してしまった。