オリックス新外国人クリス・マレーロ外野手(28)が衝撃デビューだ。来日初アーチのはずが、まさかの本塁踏み忘れによって「幻」となった。中日1回戦で1軍昇格即1番スタメンで出場。5回無死一塁で左中間へ逆転2ランを放ったと思いきや、本塁を踏んでいないとして三塁打で同点どまり。試合は延長10回にステフェン・ロメロ外野手(28)がサヨナラ7号2ランで連敗を阻止し、広島、ソフトバンクと並んでの交流戦首位をキープ。こちらはもちろん、しっかり本塁を踏んでますので!

 きわめて珍しい場面だった。オリックスが1点を追う5回。2打席凡退のマレーロが、小笠原の真ん中チェンジアップを強振。打球は左中間席に届いた。逆転2ラン…と思いきや、とんだ“事件”が発生した。

 ベース1周を終えたマレーロはベンチで笑顔。ところが次のインプレーとなった直後、中日からアピールが入り、一塁の吉本塁審はアウトのジェスチャー。球場の雰囲気が一変した。マレーロは状況をのみ込めない。「なぜなんだ?」とばかりに両手を広げた。