楽天が元マリナーズでBC富山に所属するジョシュ・コラレス投手(27)を獲得することが11日、分かった。既に基本合意には達しており、近日中に正式契約する。パ・リーグの首位を走るチームは、防御率もリーグ1位の3・20をマークする。12球団の中でも阪神に次ぐ2位と安定した成績を残しているが、13年以来のリーグ優勝、日本一奪還を掲げる上で投手陣全体にさらなる厚みをもたらす狙いがあった。

 コラレスは140キロ後半の直球とカットボールが最大の魅力の先発タイプで、体重100キロを超す巨漢の右腕だ。昨季から所属するBCリーグでは今季ここまで8試合に登板し、6勝1敗で防御率1・06と試合を作っている。先発だけでなく、リリーフにも対応できる万能型でチームが考える補強ポイントに合致した。

 先発陣は西武から岸が加入し、則本はリーグトップの8勝、美馬も2位につける7勝と相乗効果を生んでいる。一方でブルペンを支えてきた新人に疲れが見え始めた。主に7回を任されていた森原は29試合に登板しているが、ここ2試合で4失点を喫し、10日に出場選手登録を抹消された。ともに開幕1軍入りを果たした菅原も直近の9日広島戦で2イニングを4失点。今後、故障者が出る恐れもある。交流戦の真っ最中だが、リーグ再開に向けてあらゆる可能性に対応するべく、調査を進めてきた。先を見越した積極的な補強で、強固な布陣に仕上げていく。

 ◆ジョシュ・コラレス 1990年5月25日、米国生まれ。11年ドラフトで全体の1323番目でマリナーズから指名。メジャー登板はなし。来日後、三菱日立パワーシステムズ横浜を経て、昨年からBC富山に加入。188センチ、102キロ。右投げ右打ち。