プロ野球を昨年引退した広島東洋カープの黒田博樹元投手(42)の長年の功績をたたえ、広島市の中心部にある本通商店街が15日、記念碑を設置した。商店街関係者は「新たなファンの聖地にしたい」と期待を込めた。

 記念碑は高さ1・35メートル、幅0・9メートル。チームカラーの赤を基調にした御影石に、本拠地マツダスタジアム(同市南区)での最終登板となった試合の投手板を埋め込んだ。直筆サインが入っており、通行人が直接触ることもできる黒田さんの手形もある。

 商店街によると、チームの低迷期にも応援を続けてくれたことへの感謝の気持ちとして、球団から投手板が贈呈された。

 記念碑を見ようと兵庫県姫路市から訪れた53歳の女性は「黒田さんはカープファンにとって特別な存在。この場に居合わすことができてうれしい」と声を弾ませた。