昨年7月の左アキレス腱(けん)断裂から復帰を目指す阪神西岡剛内野手(32)が15日、ウエスタン・リーグ中日戦(ナゴヤ)で故障後初めて外野守備に就いた。1番中堅で先発。初回1死、2番谷の中堅後方の打球を追いかけ、地面に倒れ込みながら捕球した。3回1死二塁では、1番友永の当たりを右翼江越がダイビングするも捕球できず、西岡がカバー。すばやく二塁に送球し、友永をアウトにした。

 中堅で出場したのはチーム方針によるもの。外野守備はプロ入り後、16年6月の3試合しか経験がなかった。西岡は「守れないと上(1軍)に上がれない。次は右翼なのか左翼なのか一塁なのか遊撃なのか。守備機会も増やして自信をつけないと上に上がれない」と先を見据え、内外野を問わず出場機会を求めていく。

 打っては5回に三遊間を抜ける左前打。3打数1安打で、5回の守備からベンチに下がった。今日16日の同リーグ、オリックス戦(舞洲サブ)にはDHで出場する予定。掛布2軍監督は「無難にこなしていたけど、まだまだ。23日からどういう状態にあるのか、フルで出られる状態なのか確認したい」と、甲子園で行われる23日の同リーグ広島戦に出場させ、状態をチェックする方針を示した。