交流戦はパ・リーグが8年連続で勝ち越し、セ・リーグの盟主巨人は球団ワースト13連敗、パは楽天の快進撃が続き、セは広島、阪神が好調をキープ…。話題盛りだくさんのシーズンの中で、真剣勝負から生まれたハプニングや、ちょっと気になる話題などにスポットを当てる日刊スポーツ選定「プロ野球事件簿」。今日23日に再開されるレギュラーシーズンでも、ますますの熱戦に期待しましょう。

 36年ぶりの珍事だった。9日のオリックス-中日戦の5回無死一塁、オリックスの新外国人、マレーロが来日1号の逆転2ランを放った…と思いきや、本塁踏み忘れで「幻」になった。打者がベースを踏み忘れたのは58年長嶋茂雄(巨人)、81年ガードナー(広島)に続き3人目。ただ、これは5回裏終了時のイベントに備えていたマスコットの祝福が理由という説も。

 バファローブルとバファローベルが三本間でハイタッチして、新外国人の走路がずれた。もし5回じゃなかったら…。マスコットは注意を受け、現在は祝福を自粛中。マレーロは「これからは毎回両足で踏む」と、その後の2本は慎重なホームインを繰り返している。【プロ野球取材班、前田祐輔】