「神の穴」にボールが消え、完全に流れに乗った! 1回先頭の広島田中広輔内野手(27)が放った打球が左翼フェンスのラバーの中に吸い込まれた。二塁打と判定されるまさかの打撃で出塁すると、1回に3得点。その後もたたみ掛けて苦手な阪神メッセンジャーを攻略した。菊池の満塁弾あり、丸、エルドレッドの2ランあり。今季最多の17安打13得点で快勝。2位阪神を4ゲーム差に突き放した。

 1回の初球を先頭田中は左翼に打ち返した。今季の田中の逆方向への打球は伸びる。阪神の左翼福留はバックしてジャンプも、及ばない。だが頭上を越えたはずのボールが、消えた。柵越えには無理がある距離だが、ボールはどこにもない。「本塁打では絶対にないと思った」と田中。三塁塁審の橘高審判員はリプレー検証するために1度、本塁打のジャッジを下した。