阪神先発の岩貞祐太投手(25)は詰めの甘さで敗れ去った。

 1回に鳥谷の失策から1点を先制されるが、2回以降は球威のある速球を軸に粘りの投球。落とし穴は4回2死走者なしで投手の大瀬良を迎えた打席にあった。追い込んだが、スライダーが内寄りに入って引っ張られて左翼越えのエンタイトル二塁打になった。その直後、田中に外角低めスライダーをとらえられて左前適時打を許すと、菊池には速球を完璧にとらえられて左翼に2ランを被弾した。

 この日は4回4失点で降板。「立ち上がりから球が走っていて、いい感じで行けていただけに、余計にもったいない。勢いづかせてしまった」と反省した。

 香田投手コーチも「粘って粘ってきていたけど、4回は投手への二塁打がね。2死からだった。春先に比べると球自体、すごく良くなってきているだけに、勝負どころであれだと良くなっているのかどうか…。スキのない野球をやってほしい」と苦言を呈する今季5敗目を喫してしまった。