巨人阿部慎之助内野手(38)が、史上49人目のプロ通算2000安打を達成した。残り1安打で迎えた広島20回戦(マツダスタジアム)に「4番一塁」で出場。3打席目まで無安打だったが、9回第4打席に右前打を放った。球団生え抜きでは川上、長嶋、王、柴田に続く5人目の偉業。プロ17年目での到達に、巨人ファン、そして敵地の広島ファンからも大きな拍手が送られた。

 谷繁元信氏(主に捕手として出場した選手としては自身以来4人目の偉業)のコメント どの球種、コースも打てる穴のない打者であることは誰が見ても明らか。記録の価値は何も変わらないことも強調した上で、個人的には「捕手阿部」として2000安打を達成して欲しかった。立ち居振る舞いはもちろん、リードも年々レベルが上がって強い巨人の象徴としての自覚も出ていると見ていた。捕手として超一流の域に手をかけつつあった中、体が悲鳴を上げてしまったのだろう。この点に関して直接話をしたことはないが、捕手としてのプライドというか、少しの心残りもあるのでは…と推察する。(日刊スポーツ評論家)