広島が2年連続8度目のリーグ優勝を決めた。緒方孝市監督(48)は勝利の瞬間、涙を浮かべてグラウンドを見守った。胴上げされ11度、宙を舞った。

 緒方監督の優勝インタビュー、主なコメントは以下の通り。

 「この甲子園球場というのは、自分のプロ野球選手としての第1歩目のグラウンドでした、思い出の詰まった球場で胴上げをしてもらってうれしかったです。心からうれしかったです。昨年、25年ぶりにリーグ優勝して、広島のファンの方に喜んでもらえて、パレードの時にファンの人たちと過ごした、あのすばらしい時間をもう1度と思い、キャンプから選手たちが頑張ってくれた。

 昨年の優勝という経験をして、力にして頑張ってくれた。開幕戦こそ勝てませんでしたが、10連勝という最高のスタートダッシュをしてくれて、交流戦でも貯金ができた。故障者が出て苦しいときもありましたが、頼もしい選手たちです。成長したと思います。諦めないんですよ、うちの選手は。最後の最後まで全力でプレーしている。ベンチ全員でやっているのが、今シーズンの戦い方、勝ち方だったと思います。

 ケガした選手が一番悔しい思いをしたと思います。チーム的にはピンチだったんですけど、若い選手がチャンスだと思ってくれて、何人も活躍してくれた。その活躍がチームの勢いになったし、底上げになった。やはり1試合でも早く決めたい。今日絶対勝つんだという思いでプレーした。しびれる試合で、最後中崎がよく締めてくれた。本当にお疲れさん。よくやったなお前たち。

 甲子園のみなさん、広島のみなさん、全国のカープファンのみなさん、本当にありがとううございます。選手とともに戦い、ともに勝ち取ったリーグ優勝だと思っています」。