全日本鍼灸学会など9団体は22日、沢村拓一投手の故障が球団トレーナーのはり治療での施術ミスによる可能性が高いとしている巨人に対して公開質問状を送ったと発表した。はり治療が原因で神経まひが起きたと報道され、患者や鍼灸(しんきゅう)師に不安が広がっており、今後の事故防止のためにも具体的な施術内容や、はり治療が原因との判断に至った経緯の説明を求めている。

 沢村は開幕前から異常を訴えていた右肩の状態が上向かないために複数の医師の診察を受けたところ「長胸神経まひ」と診断された。2月のキャンプ中にトレーナーから受けたはり治療が一時的な機能障害を引き起こした可能性があるとの所見が出たために球団は9月9日に沢村に謝罪した。球団広報部は質問状に対して「現在、対応について検討しています」とコメントした。