巨人片岡治大内野手(34)が1日、東京ドーム内で会見を行い、現役を引退することを表明した。一問一答は以下の通り。

 

-決断に至るまでの経緯と今の心境は

 片岡 正直、まだすっきりしていないけど、体のほうもついてこないというのがあったので、こういう決断に至った。まだ、悔しさの方が大きいです。

-今季は1軍出場なしで苦しい日々だったのでは

 片岡 希望を持ってリハビリを重ねてきたのですが、なかなか思うような動きが出来ずに、何回も心を折られたので、このタイミングで身を引いた方がいいのかなと思いました。半分ぐらいはケガで思うように野球が出来ていなかったんですが、自分の心がみんなと同じ方向にいかなくなったというのがあると思います。

-13年間のプロ生活で思い浮かぶシーンは

 片岡 いろいろありますが、やっぱりプロ野球選手として、日本一という目標に向かってやっている。日本一になれた08年はいい思い出です。

-08年日本シリーズ第7戦は好走塁で勝利をたぐり寄せた

 片岡 とにかく、がむしゃらに野球をやって、楽しんで野球をやれていた時期だったので、毎日が楽しかった。あのときが一番楽しかったです。

-盗塁王も獲得した

 片岡 みんなに支えられて楽しく野球ができた。

-WBCで世界一も経験した

 片岡 みんなが出来ないことを経験させてもらった。

-巨人での4年間はどんな時間だったか

 片岡 大した結果も残せなかったので、皆さんには申し訳ないと思っている。ジャイアンツのユニホームを着てプレーしたことは一番の自慢になると思うので大切にしたいと思います。

-社会人でも同期だった内海と同じチームでプレーした

 片岡 テツには本当に感謝している。このことも一番に報告した。大切な仲間です。

-プロ生活はどんな時間だったか

 片岡 本当に苦しかったことが多かった。良い思い出というよりは、しんどかった。最後にもう1度、グラウンドに立ちたかった。

-今後はどのように野球と関わっていきたいか

 片岡 2軍、3軍にいる時間が多かった。若い子もだいぶ見させてもらった。そういった選手を指導できたらなと、将来は思います。

-忘れられない盗塁、ワンプレーは

 片岡 日本シリーズの第7戦の盗塁です。ワンプレーで流れも変わったと思うし、実際にホームインして同点になって逆転にもつながった。

-盗塁とは

 片岡 小さなワンプレーですが、試合を動かす大きなプレーに変わる。誰もが出来ることではないプレーだと思います。そういとこもあって走るという武器を身につけようとやってきた。

-9年間在籍した西武ファンに向けて

 片岡 培ったものが大きくて、選手のみんなもすごく明るくて楽しく、ちょっと球場は暑かったりしますが、本当にあそこで育てられた。お礼を言いたいと思います。