西武を戦力外となった渡辺直人内野手(37)の楽天への復帰が濃厚になったことが27日、分かった。楽天は在籍時の貢献度を高く評価。嶋、銀次ら主力からの人望も厚い。チームのリーダー的存在としてだけでなく、課題の勝負強い右打者にも合致することから、調査を行う模様だ。

 渡辺は、プロ3球団目となった西武で野球人生を全うする決意だった。戦力外通告を受けた10月6日「ライオンズで死のうと思っていた」と明かした。何らかのポストで球団に残る話があれば現役を退き、後進を支える考えだったが打診はなかった。関係者によれば、去就を思案する中で現役でプレーしたい思いが再燃しているという。

 楽天入りが決まれば、金銭トレードでDeNAに移籍した10年以来、8年ぶりの古巣復帰となる。野球知識も高く、精神的支柱として若手選手に与える効果も大きい。Koboパーク宮城での試合では、敵チームながら、楽天ファンからも大きな拍手を送られてきた渡辺。プロ12年目を迎える来季、再びクリムゾン・レッドのユニホームに袖を通す可能性が高そうだ。