青ハロウィーンで、白星を収穫だ! DeNAが、「SMBC日本シリーズ2017」第3戦で、ソフトバンクを横浜スタジアムで迎え撃つ。敵地では2連敗を喫したが、筒香嘉智外野手(25)はホームでの反撃を誓った。今日31日は収穫祭が起源とされるハロウィーンの日。無料配布される3万枚のタオルで真っ青にスタンドを染める。横浜時代から日本シリーズでは無敗の本拠地で、勝利をもぎ取る。

 日本シリーズが、横浜スタジアムに帰って来る。玄関口には祝福の花が飾られ、球場内ではスタッフが準備に追われた。2連敗から一夜明け、早朝の福岡発の航空機で横浜に戻った筒香は「切り替えるとかではない。残された試合で4つ勝つことだけ。そのために準備をする。僕たちは挑戦者。失うものはない」。日本一になった98年10月26日以来、6945日ぶりとなる本拠地での日本シリーズに臨む覚悟を示した。

 移動休みとなったこの日、筒香は体のメンテナンスに時間を費やした。第1戦は4打席2四球無安打、第2戦は長打を含む2安打を放ったが、シリーズ初アーチはまだ出ていない。何より、チームの勝利がない。勝つことだけにすべてをささげる主砲の1発に、期待を寄せるスタンドのファンから、大きな後押しがある。

 ハマスタでは、3万枚のタオルを来場者に無料配布する。そこには「SHOW THE BLUE(青を見せろ)!」と書かれ、スタンドを真っ青に染める作戦だ。今日31日、世間はハロウィーン。仮装のイメージが強いが、起源は「収穫」を祝うための祭り。19年前には定着していなかった秋のイベントの日に、オレンジかぼちゃではなくチームカラーで彩る。

 長かったビジターロード。CSを含め甲子園、マツダ、ヤフオクドームで戦い、約1カ月ぶりにチームは本拠地へ帰る。球団史上過去2度出場した日本シリーズでは、本拠地開催の60年川崎球場、98年ハマスタで5戦5勝と、無類の強さを見せてきた歴史がある。筒香は「横浜スタジアムで待っていてくれたファンがいる。もちろん心強い。いい勝負を見せたい」。ファンの思いを胸に秘め、実りの秋に格別の白星を収穫する。【栗田成芳】