今オフにポスティングシステムでメジャー挑戦する意思を固めている日本ハム大谷翔平投手(23)の同システム利用は、従来の11月1日開始ではなく新制度締結後まで持ち越されることになった。

 日本野球機構(NPB)と米大リーグ機構(MLB)のポスティングシステム改定交渉は30日までに合意せず、申請開始日となる11月1日までの締結ができなくなった。NPB井原敦事務局長は「交渉はまとめる方向で継続中です。今はNPBの組織決定をMLBに投げて、回答を待っている状況。時間がかかりそうということ」と説明した。合意するまでの期間は、日米間でお互いの保留権を尊重することを文書で確認し、ポスティングシステムの申請は新制度締結後になる。新制度については、MLBから大リーグ球団が日本球団に支払う譲渡金について、上限額2000万ドル(約22億円)ではなく、大リーグ球団と選手が結ぶ契約の総額によって譲渡金が変動する案が提示されている。