虎キラーの口から「大山警戒警報」が飛び出した。阪神大山悠輔内野手(22)が3日、秋田・大館市のニプロハチ公ドームで行われた日本プロ野球選手会主催の「ベースボールクリスマス2017in秋田」に参加。虎の宿敵であるDeNA今永から要注意人物として名前を挙げられた。

 雪国秋田で大山が先制パンチを浴びた。熱っぽく語ったのは、11月の侍ジャパンにも選出されたハマの11勝左腕、今永だ。

 今永 タイガースはベテランの方(福留、鳥谷、糸井)を中心に、打ち取るのが難しい打者がそろっている。そこに大山くんが(先発で試合に)出てきたら、さらに嫌な打線になる。

 今季阪神戦5試合で3勝1敗、防御率3・34と、虎にとっては顔も見たくない相手なのが今永。その今永が大山にいい印象を持っていなかった。確かに大山はクライマックスシリーズを含めた2試合で5打数3安打、1本塁打と打ち込んだ。10月15日のCSファーストステージでは撃沈させる左中間ソロを放った。

 今永 初めはワンパターンで打ち取れていた印象がある。真っすぐでファウルをとって、チェンジアップ。スライダーを見せて、とか。でもシーズン後半に速い真っすぐに対応してきて、チェンジアップにも食らいついてきた。後半は同じ攻めが通じなかった。

 プロ1年目に進化を遂げた大山は、秋季キャンプから二遊間の練習を本格的にスタート。金本監督が「白紙」という遊撃のスタメンに収まる可能性もある。今永の警戒警報を伝え聞いて「(今永だけではなく)すべての投手を攻略しないといけない」と、さらに表情を引き締めていた。【桝井聡】