クリスマスの札幌に「大谷サンタ」が感謝を届ける。日本ハムは16日、ポスティングシステムで米大リーグ・エンゼルス移籍が決まった大谷翔平投手(23)の記者会見を、25日に札幌ドームで行うと発表した。本人の希望により、5年間投げてきた本拠地マウンドの後方に特設ステージを設置し、スタンドやグラウンドの一部はファンに無料開放される。

 12年1月にもダルビッシュが一般公開で会見を行い1万811人を集めたが、その時は平日の夕方。今回は冬休み中の夜とあって、「(前回を)超えることは間違いない。3倍近くいくかもしれない」と球団関係者は予想する。球場関係者も「今回はグラウンドも開放する。多くのファンが来ると想定されるなら、考えなければいけない」と、大谷たった1人に対し、通常の試合日のような警備体制を敷く可能性を示唆した。

 クリスマスは5年前に日本ハム入団会見を行った日。また、昨年の同日に、打撃練習する大谷の動画をスタッフから送られた栗山監督も「クリスマスの日でもああやってやってきて、今につながっているんだよね。そういう日に、北海道の皆さんに送られる。縁があると思う」と目を細めた。

 12年の入団会見後には打席の指揮官に向かって大谷が投げ、次に立場を入れ替えて大谷が打つ二刀流演出も実施した。関係者は「今回も何かイベントのようなものができれば」とサプライズ企画も検討する。この日、千葉・鎌ケ谷でマシン打撃など自主トレをこなした大谷。感謝の言葉をサンタのように置きみやげとする。【本間翼】