阪神の来季初の対外試合として2月11日DeNA戦(宜野座)を行うことが16日、分かった。金本体制3年目の初陣でぶつかるのは因縁の相手だ。クライマックスシリーズでは泥まみれの試合に敗れるなど、苦杯をなめて敗退。オフには守備の名手もFA流出した。

 初戦からDeNA大和と相まみえる可能性があり、いきなり注目のカードになる。若手投手にとっては、絶好のアピール機会。この日、寒い鳴尾浜でキャッチボールを行った才木も力を込めて言う。「もし、1軍にいて、チャンスがあるなら、そこに向けてやりたいですね」。高卒新人だった今季は終盤に1軍昇格して2戦登板の無失点。10月5日中日戦のデビュー戦で金本監督を「ボール自体はやっぱりいいモノを持っている」と言わしめた逸材だ。11月の秋季キャンプ中は実戦で最速152キロをマークし、早々と来春の1軍キャンプ発進が内定。ハワイでの名球会イベントに参加中の金本監督は20年東京五輪について「案外、才木と小野が行くかもしれない」と名指しした。その話題にも才木は冷静だ。「しっかり自分のできることをやらないと。今はとにかく体作り」。12月はキャッチボールにとどめ、年明けからブルペン投球を開始。「大和封じ」の準備を怠らない。