広島新井貴浩内野手(40)が19日、広島市内のマツダスタジアムで契約を更改。現状維持の推定年俸1億1000万円プラス出来高でサインした。約1時間10分に及ぶロング交渉を終え「本当に良くやってくれてありがとうといっていただきました。チームのことを、ずっとお互い話していました」と語った。

 今季は開幕4番に座り、代打の切り札としても活躍。100試合に出場し打率2割9分2厘、9本塁打、48打点を記録した。「達成感は自分ではよく分からない。もっともっと出来たかなという欲は自分自身まだまだある。もっともっと打ちたいですし、やっぱり現役でやっているからには、まだ出来る、もっと出来るという欲がないといけないと思うし」。

 9回に5点差をひっくり返し、ファンから「七夕の奇跡」として語り継がれる7月7日のヤクルト戦(神宮)では、代打逆転決勝3ランをセンターバックスクリーンに放り込む総仕上げ。精神的支柱としてもチームを支えた。

 41歳、20年目を迎える来季については「入った当初は20年も現役をやらせてもらえるとは思っていなかった。でもまた契約してもらったので、精いっぱい頑張って貢献したい。疲労はなかなか抜けづらくなっていますけど、技術的な衰えはまだ感じていないので。まだまだうまくなれると思って練習していきたい」と語った。(金額は推定)