中日は21日、前ソフトバンクの松坂大輔投手(37)の入団テストを行うと発表した。来年1月下旬にナゴヤ球場で、森繁和監督(63)や現場スタッフ、編成部門幹部らが視察する。結果次第で契約の運びになる。

 松坂は球団を通じて「チャンスをいただき感謝しています。テストに向けて、しっかり準備していきます」とコメントした。

 森監督は球団を通じて「まず見てから。自分の目で見て、投げられるか。1月に判断します」と話し、西山球団代表は「松坂投手と直接話をして、熱い決意をヒシヒシと感じました。テストをクリアして1軍マウンドへの復帰を期待しています」とした。

 「平成の怪物」の異名をとった日本球界を代表するレジェンド選手だ。

 横浜高では98年の甲子園大会で春夏を連覇。夏の決勝では京都成章を相手に無安打無得点試合を達成した。

 98年ドラフトで3球団競合の末に西武入り。1年目の99年に16勝5敗、防御率2・60で最多勝、ベストナイン、ゴールデングラブ賞、新人王を獲得。01年には沢村賞。日本8年で108勝の実績を引っさげ、ポスティング制度を利用して07年にレッドソックスに移籍。07年は15勝でワールドシリーズ制覇に貢献。翌08年は18勝3敗の成績を納めた。

 だが、メジャー時代の11年に右肘のトミー・ジョン手術(じん帯修復手術)を受けて以来、本来の投球を見せられていない。15年に9年ぶりに日本球界復帰。ソフトバンクと3年12億円(推定)の巨額契約を結んだが、1軍登板は1度だけと苦しんだ。メジャー通算は56勝で、日米通算164勝103敗。183センチ、93キロ。右投げ右打ち。