ファンの前で、大きな誓いを立てた。日本ハムのドラフト1位清宮幸太郎内野手(18=早実)が14日、千葉・鎌ケ谷の室内練習場で行われた新入団選手歓迎式典で、将来的な目標として、3冠王奪取を掲げた。色紙には、パナソニック創業者、故松下幸之助氏(享年94)の言葉で、大切にしている「道」という1字をしたため、あらためてプロで生きていく決意を口にした。
ファン約2800人、報道陣42社132人が、一斉にステージ上の背番号21に注視した。新人歓迎式典後の交流会で恒例となった、ファンからの質問コーナー。「将来、取りたいタイトルは何ですか?」という質問に「将来ですか?」と確認した清宮は、真っすぐと前を見据え「3冠王を取りたいです」と、はっきり口にした。早実の先輩で、尊敬するソフトバンク王会長が過去2度にわたって獲得している、打者にとって最高の称号を、真っ先に思い描いた。
さすが、スター候補。一言で、聴衆の心をわしづかみにした。イベントを終えた背番号21は「何か言わなきゃいけない感じだったので」と苦笑いしつつ「バッターとして取りたくない人はいないと思う。まだ、そんなことを言える立場じゃないんですけど、夢は大きく持ちたくて」と、照れくさそうにビッグマウスの真意を明かした。
色紙には、達筆で「道」の1字を書いた。「上りがあれば下りもあり、広い道や狭い道があったりもする。それでも、希望はあるし、どんなことがあっても信念を貫いていこうと」。幼少の頃から大切にしている字で、キャッチボールなどして遊んでいた父の実家近くの公園にあった石碑から知ったという。高校時代の書道の授業で落款に使用していたほか、今回、入寮に際しても自身の書を持ち込んだ。「ここ(鎌ケ谷)から北海道へつながっているし、北海道からメジャーへも、その道は続いている。そこはブレずにやっていきたい」と、道の到達点を見据えた。
ちょうど、入寮から1週間。初めての寮生活にも慣れてきた。「課題は、まだないけど、体のケアだけはしっかりして、自分のリズムを崩さずやっていきたい」。3冠王への道は、まだ始まったばかりだ。【中島宙恵】



