「穏やかな心」で苦手の開幕ダッシュを決める! ソフトバンク柳田悠岐外野手(29)が14日、自主トレ先のグアムから帰国。ここ2年、厳しいマークにあって苦戦した3、4月の好発進に自信を見せた。

 真っ赤に日焼けした顔で福岡空港に姿を現し、「いい練習ができました。天気もめっちゃ良かった」と振り返った。グアムでは、阪神糸井らとともに朝食に卵8個分の白身を食べ、多くのタンパク質を摂取。徹底した食事管理と、下半身中心の筋力トレーニングで肉体作りに励んだ。

 打撃タイトル獲得を目標とする今季、課題となるのがシーズン序盤だ。一昨年はプロ野球タイ記録となる開幕18試合連続四球など、4月までの25試合で30四死球。勝負を避けられてリズムを崩し、打率2割3分6厘、2本塁打と苦しんだ。昨年は同時期の24試合で29四死球をもらい、おかげで5月中旬には2割3分台まで打率が落ち込んだ。

 そんな中、昨年の交流戦中に会得したのが「穏やかな心」だった。工藤監督から試合前に「穏やかな心で打席に立ちなさい」と毎日、声をかけられた。その結果、6月に打率3割6分3厘、12本塁打と大暴れ。月間MVPを獲得した。

 この日、RKBのテレビ番組「サンデーウォッチ」に生出演した工藤監督からも「穏やかな心で1年間プレーすれば、成績は付いてくる」と太鼓判をもらった。柳田も「デスパや内川さんがいるので(マークが)分散する。大丈夫だと思います」と自信を見せた。心を穏やかに保って、今年こそ苦手な序盤戦を乗り切る。【山本大地】