日本ハムからオリックスにFAで新加入の増井浩俊投手(33)が14日、横浜市内で自主トレを公開した。昨年12月のオリックス加入後に、抑えだった平野のダイヤモンドバックス移籍が決定。新チームでも守護神として期待される通算110セーブ右腕は「今は楽しみですね。チームが変わったからこういう楽しみがある」と思いをはせた。

 その左手には昨季途中から使用する特注グラブが輝く。用具メーカーと相談して網(ウェブ)の部分に蜂の胴体とチョウの羽が合体したものをデザイン。「僕自身、ゆったりとしたフォームで強い球を投げるということを理想としているので」。チョウのように舞い、蜂のように刺す-。ボクシングの元世界ヘビー級王者ムハマド(モハメド)・アリ氏の動きにまつわる名言を思い起こさせるグラブをオリックスでも使用する。

 心強いデータがある。増井は日本ハムの抑えに定着した14年以降(16年は先発も経験)は、オリックスの本拠地である京セラドーム大阪、ほっともっと神戸に計9試合に登板して1勝4セーブ、7回2/3を無失点、防御率0・00だ。「(京セラドーム大阪は)マウンドの硬さを感じる。すごく投げやすいイメージ」と大好きなのだ。

 京セラ無失点男は「理想はゼロですけどね。1年投げればゼロというわけにはいかないと思う。1点台を目標に」と謙虚だが、期待は高まる。「アリグラブ」を携えた新守護神が、新天地でもセーブを積み上げる。【桝井聡】