オリックス吉田正尚外野手(24)が2年連続で「室伏道場」に入門した。

 21日、陸上ハンマー投げでアテネ五輪金メダリストの室伏広治氏(43=東京医科歯科大教授)から都内の同大学でトレーニング指導を受けている様子を公開。

 吉田正は「とても充実した時間。去年以上に自分でも勉強しながら出来た。(腰の)術後だったんで制限もあったけど、そのなかで(室伏氏に)メニューを作って頂いた」と感謝した。

 吉田正は人気番組「筋肉番付」で室伏氏が他競技の一流選手をスピードとパワーで圧倒する姿を見てから尊敬。面識はなかったが、直筆の手紙を送ったことで異例の弟子入りが実現した。室伏氏は吉田正について「吸収しようとする気持ちが大きい。一番大事なモノを持っている」と、アスリートとしての姿勢を絶賛。「下半身はしっかりしている。あとは使い方。(体の使い方の)順番だったりしっかりすればケガも減らせる」と、今後の活躍に太鼓判を押した。

 吉田正は主軸としてプロ入りから3年連続となる2桁本塁打も期待されるスラッガーだが「そこですね」と、自身初の規定打席到達を第1の目標に設定。過去2年は腰痛で出場半分に満たなかっただけに、福良監督も「普通に打てば30発の力はある。3割も可能だと思う」と期待する。金メダリスト室伏氏から伝授された「金トレ」で3年目のさらなる飛躍を目指す。