超人×鉄人=3割30発!? オリックス吉田正尚外野手(24)が2年連続で「室伏道場」に入門した。21日、陸上ハンマー投げでアテネ五輪金メダリストの室伏広治氏(43=東京医科歯科大教授)から都内の同大学でトレーニング指導を受ける様子を公開。吉田正は「とても充実した時間。去年以上に自分でも勉強しながら出来た」と、手応えを口にした。

 今注目のフルスイング男は球界屈指の多忙なオフを過ごした。昨年11月に腰を手術。その後、リハビリを重ねると、年明けにはグアム自主トレに出発した。初めてとなる阪神糸井らとの合同自主トレで超人エキスを吸収。真っ黒に日焼けして帰国すると、腰の状態をチェックして室伏氏のもとへ。昨年“ラブレター”を送ったことで実現した異競技タッグが今年も実現した。

 現役時代に鉄人とも評された室伏氏は「吸収しようとする気持ちが大きい」と、その貪欲な姿勢を絶賛する。出場試合数が16年63試合、17年64試合にとどまるなど過去2年は腰痛に苦しんだ。吉田正は「同じことを繰り返さない」と初の規定打席到達を目標に設定。だが、福良監督も3割30発を期待する逸材。飛躍の3年目に驚くような数字をたたき出しても不思議ではない。【桝井聡】