DeNA宮崎敏郎内野手(29)が香りの力も借りてリーグ優勝に挑む。23日、都内で2種類の香り付き鼻腔(びくう)拡張テープ「セントテーピング」(フィッツコーポレーション)の発表会に参加。開発に携わったという、テープを鼻につけて登場した。「精神的にむらがなくなる。打席の中や守っている時は集中力がすごい大事。精神的な波をより一定にできる」と効果を強調した。

 もともと香り好き。昨年まで手首のテーピングなどに好きなせっけん系の香水をつけ、かいでいた。今季使用する「エクストラ・フォーカス」はミント系の香り。集中力を高め、無臭の鼻腔拡張テープ装着時に比べて前頭葉の血液量が7倍増加。持久力も向上し、自転車型トレーニング器具を10分間こぐ実験では走行距離が約330メートル伸びたデータがあるという。心を静める「エクストラ・リラックス」は体の柔軟性が増すことも分かっているという。

 「自分を落ち着かせたり、ベストのパフォーマンスに持って行けるようにという意味で、すごくにおいは大切だと思う」。目標に掲げたリーグ優勝、そして日本一へ向け、昨季の首位打者が心強い武器を得た。【千葉修宏】