DeNA筒香嘉智外野手(26)が一般女性と結婚する。すでに新婚生活をスタート。球団を通して「私事ではございますが、かねてよりお付き合いしていた女性と今春結婚いたします。また、本年中に父親になります。新しく家族が増えることに喜びと責任を感じています」とコメントした。

 筒香は子どもが大好きだ。今オフ、自身もかつて所属し、昨年から小学生の部のスーパーバイザーを務める「堺ビッグボーイズ」の野球体験会に参加した。終始、笑顔で子どもたちと触れ合い、同じ目線に立って野球のみならず、スポーツの素晴らしさを伝えよう精力的に動き回った。

 イベント後はプロ野球選手として未来の球界を懸念した。「野球人口が減っているといわれているけど、原因は少子化だけではないと思う」と野球人口が減少傾向にあることに危機感を募らせた。

 急速に進む“野球離れ”には、いくつかの要素があると考えている。筒香が最も強調するのは「楽しさ」の伝え方だ。「怒られないように子どもが大人の顔色をうかがっている。『楽しむ』よりも『怒られないように』が先になってしまっている」。いつしか練習に強制力が働き、自主性が失われていると指摘。「野球をしている子どもが将来、全員がプロ野球選手にはなれない。子どもたちには、いろんな可能性がある。可能性から成功を導くためには『考えること』が必要。『考える』ということを子どもたちに訓練させる場にしなければいけない」と力説する。

 なぜ、そこまで子どもたちのことを気にかけるのか。答えは明確だった。「僕は子どもが大好きなんです。無邪気だし純粋だし。子どもたちから本当にすごいエネルギーをもらえる。楽しそうに遊んでいる光景を見ているだけでもいいんです。こっちがパワーをもらえる」。過去を振り返ることは嫌う。常に未来を見て進むのが筒香流だ。子ども立ちには未来がある。あと数カ月で筒香にも待望の第1子が誕生する。筒香の原動力がまた1つ増える。