先輩方、勉強させてもらいます! 楽天ドラフト6位西巻賢二内野手(18=仙台育英)が、今日1日から始まる久米島春季キャンプの1軍メンバーに決まった。当初は2軍スタートの予定だったが、藤田が左ふくらはぎを損傷し、競技復帰まで約3週間かかるため、入れ替わる形となった。久米島野球場で自主トレを行った1月31日、西巻は「緊張します。でもその中で自分の色を出すことが一番。持ち味は守備。守備の全てをアピールしていきたい」と声を弾ませた。

 質問魔となり、あらゆることを吸収する。誰に話を聞きたいか問われると「内野手の全員の方です。1年目にどういうことをしていたか、どう過ごしていたのか聞きたい」と答えた。高卒1年目野手としては、16年のオコエに続き、球団2人目の1軍スタート。「貴重な経験をさせてもらえる。やるしかない。頑張ってやっていきたい」。梨田監督は「小さいけど、守備は光るものがある。いい経験させてあげたい」と身長167センチの小兵を温かく見守っていく姿勢だ。

 福島出身だが、楽天の地元・仙台育英を出た。楽天ジュニア出身初のプロ野球選手として“地元のスター”と大きな期待を受ける。世代NO・1とも言われる高い守備力を武器に、プロで戦う体を久米島の地で作り上げていく。「早く1軍の方と一緒にプレー出来るように、鍛えていきたい」。無駄な1日はない。【栗田尚樹】