高卒2年目のDeNA細川成也外野手(19)が、一番打った。フリー打撃で打席に入ると、スタンドのファンが何度も打球を見上げた。

 左投げの打撃投手から打った打球は、右翼、左翼、バックスクリーンへ打球が飛んでいき、9本の柵越え。右投げ投手からは5本にとどまったが、打撃マシンによるカーブの軌道には、面白いように合わせて16本スタンドへ運んだ。80スイングで30発の柵越えは、チーム内でもずばぬけていた。

 細川は「いい形でスイングができているから、ボールをしっかりととられられていると思う」と至って冷静に話した。一方で、左投げに比べ右投げへの苦手意識克服を課題に挙げ「そこはもう少し直していきたいです」。伸びしろ十分の高卒2年目が、右翼のレギュラー奪取へ猛アピールした。