アツいぜ、絶好調!! 広島アレハンドロ・メヒア内野手(24)が7日、広島社会人選抜のオール広島との練習試合(マツダスタジアム)でバックスクリーンに飛び込む豪快弾をたたき込んだ。2月24日のオープン戦初戦から実戦4連発と勢いが止まらない。好調のバットで、離脱者がいる外国人枠争い、三塁のレギュラー争いで猛アピールを続ける。

 試合後、報道陣に囲まれたメヒアは開口一番「カリエンテ!」と言葉を発した。スペイン語で「熱い」を意味する言葉は「絶好調」とも訳すことができる。今まさに、乗りに乗っている。24日のオープン戦初戦から本塁打を量産。日に日に存在感を高め、4番で先発出場した今年のマツダスタジアム初戦でもアーチを描いた。

 プロとは間合いや球質が違う社会人投手を相手にした打席は、容易ではない。広島打線は4回まで1安打に抑えられた。1点を先制して迎えた6回。3打席目のメヒアは「甘い球を見つけていた」。2ボールからのスライダーは狙い球ではなかったが「甘い球をしっかり捉えられた」。高々と舞い上がった打球はセンターバックスクリーンに吸い込まれた。24日の楽天戦から3試合連発中のオープン戦を含め、実戦4試合連発。直球を待ちながら、甘い変化球にも対応できる適応力の高さを発揮した。

 昨季の経験が好結果につながっている。昨季2軍でチーム最多タイの104試合に出場。試合に出続け、好不調の波を抑えられた手応えがある。「今はバッターボックスの中でも自信がある」。開幕1軍争いに不安はない。

 キャンプ序盤は序列が下だったが、限られた打席で結果を残してきた。外国人枠はジャクソン、ジョンソンの2投手が確定。そのほか2枠をエルドレッドと新外国人のカンポスと争う。三塁争いも安部が腰痛症で離脱し、西川はまだ状態が上がっていない。割って入る余地はある。また、この日は一塁を守った。「サードだけじゃなくファーストもできる。どっちでもいいので、開幕をスタメンで迎えたい」。三塁同様、競争激しい一塁での出場にも意欲を示す。大外から猛スピードでアピールする絶好調男が、外国人枠争いも、開幕三塁争いもアツくする。【前原淳】