中日が、広島とのシーソーゲームを制して今カード勝ち越しを決めた。

 20日のデビュー戦でいきなり4安打を放った新外国人スティーブン・モヤ外野手(26)が同点の8回、ジャクソンから勝ち越しの来日1号ソロ。5連敗からの2連勝に貢献した。

 投げてはジー、祖父江、岩瀬からバトンを受けたドラフト1位新人、鈴木博志投手(21)が8回2死二塁のピンチから登板、代打鈴木との「同姓対決」を制し、初のイニングまたぎ登板だったが9回も3人でピシャリ。プロ入り8試合8回1/3無失点を継続して、待望のプロ初勝利も手にした。

 森監督は「(モヤは)ビシエドの代わりを十分補ってくれた。長打力はあるけど時間はかかると思っていた。昨日、今日と当たっていて驚いている」と笑み。ルーキー右腕の奮闘ぶりにも触れ「これからが逆に心配だ(鈴木博は)イニングまたぎはいつかはやらないと、と考えていた。同点延長もあったし、田島も控えているから楽な気持ちで行ってもらった」と振り返った。

 広島には敵地での開幕カードで3連敗を食らった。「チャンスがあるうちは、みんなで向かっていく」と森監督はリベンジに燃えていた。