阪神の主砲ウィリン・ロサリオ内野手(29)が“足場”を固めて上昇気流に乗る。

 ロサリオは23日の甲子園での全体練習で、約10分にわたってフリー打撃を行った。これまではスイングした後に軸足である右足を後ろに引いてしまっていたが、この日はティー打撃のときから片岡ヘッド兼打撃コーチと熱心にやりとり。右足を動かさないよう意識して打ち、48スイングで柵越え4本を飛ばした。

 助っ人は「自分のリズムとタイミングを意識している。軸足と下半身を(動かないよう)保てれば、自分のリズムと間で打てるようになる。今はそれを探しているところ」と話した。

 最近5試合で20打数7安打の打率3割5分と打撃自体の調子はいい。ただ期待されている本塁打は1日の巨人戦で打って以来、16試合出ていない。阪神打線はリーグ最低のチーム打率2割2分2厘、55得点、9本塁打と低調だけに、ロサリオの打棒爆発が待たれるところだ。片岡コーチも「(軸足固定を)きっかけにしてほしいね」と期待していた。