中日松坂大輔(37)が、中日移籍以来初の甲子園での試合前練習に参加した。キャッチボール、ノック、ダッシュなどで体を動かしたあと、報道陣に囲まれた。

 ソフトバンク時代の15年3月4日のオープン戦以来の甲子園に「久しぶりという感じじゃないですね」と、スタンドを眺めた。「この景色を見るといい球場だと思う。毎回思います。(横浜スタジアムとは)別ですね。ここでは高校時代を含め、いろいろな記憶が残っている。特別に(他球場)より強いかな」と、続けた。

 高校時代は春夏連覇、決勝でのノーヒットノーランも経験した。プロ入り後の06年6月9日の阪神戦では、初本塁打を放った思い出の地。4月30日のDeNA戦(ナゴヤドーム)で4241日ぶりの日本での勝利を手にしたあとに森監督に進言した。「(屋外球場でも)問題ない」。中5日、中6日の通常ローテーション入りを目指してチームに同行して調整を続けている松坂が、甲子園のマウンドに立つ日は、そう遠くない。