大体大が3連覇へ王手をかけていた天理大に勝利し、優勝決定は最終節に持ち越しとなった。

 1点を追う9回1死一塁から、大体大の代打・池側雅拓内野手(4年=大体大浪商)が左翼へ逆転の2ランを放った。3年春からベンチ入りし、ここまで出場は代打のみ。「代打なのでできれば長打を打ちたかった。得意な球が来た」と公式戦初安打がチームを救う逆転弾となった。ここで負ければ大体大は開幕から8連敗となり、86年秋以来の最下位が決まっていた。「なんとか1勝という気持ちだった。本当になんとか、という気持ちでやっていたと思います」と土俵際で踏みとどまった。

 天理大の先発・森浦大輔投手(2年=天理)は8回まで1失点と踏ん張るも、最終回に痛恨の逆転2ランを浴びるなど計5失点。藤原忠理監督(52)は「しっかりと勝ち点5を取っていかないといけない。そう簡単にいけるとは思っていなかった」と改めて気を引き締めていた。