ソフトバンク柳田の「４番弾」も勝利に結びつくことはなかった。内川の不在、デスパイネの不調もあって今季初めて４番中堅で先発出場。３回無死一塁の場面で西武ウルフの初球カットボールを強振すると、打球は大きな放物線を描いて右翼席中段に飛び込んだ。打球を見上げ、悠々とダイヤモンドを周回した。「体がうまく反応して、自分のいいスイングができました」。３点差に広げる１１号２ラン。４番の責務を果たした。

　試合前、工藤監督から「４番でいってくれないか。プレッシャーはかかると思うが、３番で打っていた通りの打撃をしてくれればいい」と要請された。「分かりました」と即答した柳田は打席ですぐに結果を出した。他の４打席は快音はなかったものの、首位打者を快走する男に気負いはない。今日２５日からは最下位楽天との３連戦。豪打で打線をけん引する。